中華×イタリアンワインのカジュアルペアリング

テイスティング

こんばんは。

お久しぶりです。暑い日が続きますね。今日はそんな暑い日にピッタリな白ワインのペアリングについて書いていきたいと思います。

お土産小籠包

先日、日本ソムリエ協会のセミナーで中華街へ行きました。

久々の中華街だったため、何か記念にお土産を買おうとお店を物色しているといいものを発見。

この小籠包を激烈に売り込みしていたため、購入しました。

早速食べてみます。

1200Wのオーブンで17分とのこと。アルミホイルに引いて調理を開始。

そして完成したのがこちら。

白は豚肉を使ったいわゆる一般的な小籠包で、緑はエビなどの海鮮を使った海鮮小籠包になります。

あれ???

小籠包ってこんなにドライな感じだっけ??

パッケージのジューシー感はどこにいった???

恐る恐る小籠包の食シーンでお馴染みの箸を入れてみます。

・・・・

スープはどこへ行った??

小籠包と言えば、スープがじゅわっと飛び出て、やけどするかしないかドキドキする食べ物ではないのか?

調理をミスったか?

もしくはこういうものなのか??

あまり期待せず口に含むと・・・

意外と旨い。

思った以上にジューシーで豚肉の旨味がしっかりと感じられ、さらに皮と肉からスープ?というか肉汁が溢れてくる。緑の海鮮の方もエビの味がしっかりと楽しめる。

これは期待しすぎたか。

見た目は微妙だが味は全然いける。

さらに生姜の風味も感じられ爽やかさもある。

旨い。

これを食べながらこんなワインが合うのではと仮説を立てた。

・豚肉のジューシーさに負けない程よいボリュームのある白ワイン

・生姜の爽やかさにマッチする柑橘の風味がしっかり感じられるワイン

・海鮮のニュアンスに寄り添うミネラルを持つ白ワイン

そしてたどり着いたのがこのワインです。

CANTINE SAN SILVESTRO CORTESE 2023

CANTINE SAN SILVESTRO CORTESE
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CANTINE SAN SILVESTRO(カンティーネ・サン・シルヴェストロ)というイタリアはピエモンテ地方の生産者が作った、コルテーゼと言うブドウを100%使用したワイン。

一般的に辛口で、魚介類に合うなんて言われているワインです。

さて、このワインはどんな感じかざっくり説明すると、コルテーゼの一般的な特徴であるフレッシュな柑橘とミネラル感があるスッキリとした味わいのワインです。

ただし、このコルテーゼ、写真を見ていただくとわかると思いますが、色合いが濃く、程よい厚みと凝縮感があるんです。

ワインのテイスティングは後述しますが、まさに仮説で挙げた小籠包とバッチリ合いそうなんです。

それでは早速小籠包と合わせてみます。

小籠包×コルテーゼ

さっそく小籠包を口に含み、ワインを飲みます。

これはうまい。

程よいボリュームのあるコルテーゼが小籠包の濃厚な肉の旨みや肉汁の余韻をしっかり受け止めて、むしろ口に残った豚肉の旨味をすーっと伸ばしてくれる

しかも、口の中に脂っぽさが残ることなく、この小籠包の余韻が楽しめる。

また、姜のピリッとした風味と、コルテーゼの柑橘っぽい果実味がびっくりするほど相性抜群!

どちらも“爽やか担当”として主張しすぎず、ナイスコンビ感があります。

また、緑のエビの方も素晴らしい。

海鮮との相性抜群で知られるコルテーゼの触れ込み通り。

ワイン、小籠包に存在するミネラルのニュアンスが同調し、味わいが豊かに広がります。

カジュアルな料理と手軽なワインが合わさることで、贅沢な時間になります。

個人的テイスティングノート

外観はやや濃い目のゴールドイエロー。粘性は軽めですが、この色合いからは凝縮感を感じられます。

香りは開いており華やか。フレッシュなグレープフルーツやレモンに始まり黄桃やカリンなどのフルーツの凝縮感や黄色いお花の香りも感じられます。さらにフェンネルやビーズワックス、ミネラルのニュアンスがワインに奥行を与えてくれます。

フレッシュなアタックでまずは爽やかなレモンの柑橘系の味わいが口いっぱいに広がります。キリっとしたドライな口当たりでシャープな酸が印象的。それでいてハーブのニュアンスや果実の厚みも感じられる素晴らしいバランスを持ったワイン。後半にかけてミネラルな味わいが徐々に広がり、やや苦みを伴ったドライなフィニッシュとなります。

これは絶対に魚介に合うワインです。

ただ、今回のように豚肉を使った料理にも合うと思うのでおそらく餃子や焼売にも合うでしょう。

是非お試しください。

CANTINE SAN SILVESTRO CORTESE
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