テリヤキバーガーと奇跡の相性

テイスティング

こんばんは。

久しぶりにマックとワインのペアリングレポートが書けることに感動しております。

早速いきます。

おすすめワインを提案される

本日はワインからペアリングを考えました。

さかのぼること1週間前くらい。

「何かリーズナブルでお勧めのワインはないか?」とよく行くワインショップで質問したところ、このワインが返ってきました。

ルトヴェリシ ピロスマニ サペラヴィ 2023

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なにやら呪文のようなこの名前。

「ルトヴェリシ」はワインの生産者名

「ピロスマニ」はワイン名

「サペラヴィ」はブドウ名

サペラヴィなんてあまり聞いたことないですよね。

こちらはタンテュ(チュ)リエ系(teinturier)品種と呼ばれるブドウから造られているワイン。

タンテュリエなんて聞いたことないって人がほとんどだと思いますので簡単に説明します。

タンテュリエとは?

簡単にいうと果肉も赤いという特殊なブドウ品種です。

通常は赤ワイン用のブドウでも、実の中(果肉)はほとんどが白いんです。赤ワインの色は、主にブドウの皮の色素からきています。

つまり、皮を果汁と一緒に漬け込んで発酵させることで、あの赤い色が出るんですね。

しかし、このタンテュエリ品種は違うんです。前にも書いたように果肉も赤いんです。

画像はイメージです。

果肉が赤いとどうなるの?と疑問に思うと思いますが、果肉が赤いことで以下のような特徴がでてきます。

  • 果汁自体が赤いので、短時間で濃い色のワインが造れる
  • 色が濃いため、ブレンド用として使われることが多い(色調アップのため)
  • タンニンが強かったり、酸味がしっかりしていたりと、パワフルな味わいになりやすい

ちなみに、「タンチュリエ(Teinturier)」はフランス語で「染めるもの」「染色家」という意味。

だからこんな名前がついているんですね。

では、このタンテュリエ品種のサペラヴィはどんな味わいなのでしょうか。

このワインに合うべき料理:テリヤキJAPAN

最初は、ワインだけをしっぽりと飲もうと思ったのですが、思ったよりも甘いです。

ざっくり言うと濃い!甘い!柔らかい!

こんな感じです(詳細は後述します)

これだけ甘いと個人的にはワインだけでなく、何かと合わせたいなと思いました。

そしてこう思った瞬間ビビッときました。

これしかない・・・・

そうです。テリヤキバーガーです。

テリヤキバーガーの特徴と言えばソース甘味とテリヤキパティの柔らかな食感と旨味。

何故テリヤキバーガーが思い浮かんだか???マックの味わいを熟知している私だからこそですが、

WSETで学んだテイスティングセオリーが役に立ちました。

料理の甘さは・・・・・・

ワインの乾いた印象を強くします。さらに苦味と酸味も増します。

そして、甘さとフルーティーさを減らします。

そして大事なことは料理とワインの甘さの関係が料理<ワインでなけばいけません。

もうテリヤキバーガーがピッタリですね。

ワインを開けた翌日速攻でマックに駆け込みこれを買ってきました。

4種のチーズテリヤキです。

しっかりとチーズが挟まっているのが見えます。

味わいは想像通り!圧倒的安定感の美味しさ。

ただ、4種のチーズソースとホワイトチェダーチーズの影響か、チーズのコクと酸味がテリヤキの味わいに混ざり合い、少しジャンク差が抑えられているような感じです。

これはよいペアリングが期待できそうです。

早速合わせていきましょう。

サペラヴィ×テリヤキバーガー

これはすごい!

ワイン単体で飲むのと、テリヤキバーガーと一緒に食べるのでは味わいが全く違います

甘さは適度に抑えられ、ドライな印象になり、食中酒としてピッタリの味わいに。

そして何より、甘さとフルーティーさが抑えられた影響か、リコリスやクローブなどのスパイスの味わいがしっかりと感じられるようになり、深みのある味わいになります。

なんだろう・・・深みのあるボルドーワインみたいな印象です。

それでいてタンニンは柔らかく、酸もまろやかなためお酒が止まりません。

さらに、テリヤキバーガーのパティの食感がワインのもつ柔らかいテクスチャーにもピッタリ。

ハンバーガーも一瞬で食べてしまいました。

個人的テイスティングコメント

外観は濃いめのダークチェリーレッド。エッジには紫色がはっきりと確認でき若々しさを感じます。

そして粘性の高さ。アルコール13%にもかかわらずこの粘性の高さは残糖由来ですかね。

また、レッグスにも色素がついてます。

香りは華やかで開いております。サワーチェリーやレッドベリーなどの赤系果実にキルシュ、プルーンなど、甘やかなフルーツの香りが楽しめます。更にスミレやゼラニウムなどの花の香りにラベンダーや香水のニュアンスもあり、かなりフローラルな印象。

若々しく感じます。

口当たりはスムースで柔らか。香りそのまま口中に果実の甘さがふわっと広がります。セミドライの味わいとアルコール13%の影響かそこまで重さは感じません。タンニンは若いせいかやや粗い印象。ただし量は多くないので、セミドライの味わいとあいまってそこまで粗さが気になりません。

酸の量はやや少ないが伸びのある酸でワイン全体にエレガンスを与えております。余韻は中程度でベリー系の甘さと酸が最後まで続きます。

正直個人的にはワイン単体ではきついかなと思いました。ただ、2日目、3日目となるとワインが全体的に丸みを帯びてきて親しみやすくなった気がします。

何より、テリヤキバーガーと合わせたときは至極の美味さ。

ラーメンの味変に似た素晴らしい変化を感じられました。

テリヤキバーガーとセットで是非お楽しみください。

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