ドイツテイスティング 重要赤品種の地域差

テイスティング

シュペートブルグンダー2品の比較テイスティング

こんばんは。

早いもので9月になりました。ドイツワインケナーの試験まであと1ヶ月ちょっとです。

前回の白の比較テイスティングに続き、今日はドイツ赤の基本中の基本であるシュペートブルグンダーを合わせたいと思います。

それではさっそく飲んでいきましょう。

①エポス シュトロームべルグ ザバーゴイ  シュペートブルグンダートロッケン 2020

epos STROMBERG ZABERGÄU SPÄTBURGUNDER TROCKEN

1本目はヴュルテンベルグのシュペートブルグンダーです。

こちらはコストコで購入。ヴュルテンベルグは「赤ワインの故郷」と言われているくらい

ドイツでは珍しい赤ワインの栽培比率が高い地域です。

②カトリーネンビルト ピノノワール トロッケン

KATHRINENBILD PINOT NOIR TROCKEN
カトリーネンビルト ピノ ノワール

2本目はファルツ(文献によってはプファルツ)のシュペートブルグンダー。

この地域はドイツでも最も温暖な気候の地域です。

ちなみに、このワインはドイツワインですが日本人の女性醸造家が作っております。

しかも珍しいマルチヴィンテージです。

それではさっそく比べてみましょう。

テイスティング

■外観

左①ヴュルテンベルグ 右②ファルツ

これはほとんど一緒ですね・・・笑

どちらも透明度の高いラズベリーレッド。ただ、写真では分からないのですが、若干②ファルツの方が縁がオレンジがかってます。

■香り

これもほとんど同じ方向性ですね。共に赤系果実主体で瑞々しいラズベリーやチェリーに湿った土や皮などほんの少し野性的なニュアンスがあります。①と②の違いはというと、②の方が果実の熟度が若干高い印象です。

■味わい

ついにここで違いが見えてきました。

①はスムースなアタックに対して、②はややアルコール、果実のボリュームを感じます①も果実のピュアなフレーヴァーとアルコール(①、②共に13.5%)が合わさり適度に丸みのあるテクスチャーですが、明らかに①は酸の量が多く、1口目からすぐに酸を感じることができます。

①の場合酸は後半まで継続的に感じられ、さらにタンニンはめちゃくちゃ柔らかくほとんど渋みを感じません。そのため、アタックで感じる以上に軽やかで爽やかさを感じます。

対して②では中盤から酸を感じるものの、タンニンが心地よくわりとしっかりとした骨格を感じます。

同じ品種、国でも味わいは産地によって異なることを実感できました。

ペアリング:ケンタッキー月見チーズフィレ

それでは似た方向性のシュペートブルグンダー2種とペアリング検証をしたいと思います。

何を合わせるべきか・・・

重すぎず、かつ、軽すぎない適度なボリュームのある商品・・・

この季節と言えば定番商品である月見バーガーですね。

月見バーガーと言えば、マックが思い浮かばれますがケンタッキーも負けてません!

マックよりも1週間早い8月30日から発売しております。

月見バーガー好きな私としてはどうしてもワインを合わせずにはいられません。

スパイシーなチキンにコクのあるチェダーチーズにマヨネーズ、そしてトロっとした目玉焼き。

濃すぎる赤ワインではタマゴの味わいを消してしまい、かといって軽い白ワインではチキンの重さに負けてしまう。

軽い赤ワインがベストと言わんばかりのこの商品に早速シュペートブルグンダー2品を合わせてみました。

結論から伝えると、①が抜群に合います!

バーガーのマヨネーズの酸味とピノの酸味が同調し、口の中で月見チーズフィレが躍動します。

また、チキンのスパイシーな味わいにこのピノの果実味が引き立ちます。

そして、タンニンがものすごい柔らかいワインだからこそ、半熟卵にピッタリです!

タマゴの持つ柔らかい味わいとテクスチャーを決して邪魔することなく、ワイン、バーガー二つの味わいを上品に楽しむことができます。

②に関していえば、タンニンが若干強い分卵と一緒に食べると、渋みが目立ってしまうのと

マヨネーズの酸味よりも②のワインの酸味が低い分ワインが苦く感じてしまい、味わいぼやけてしまう印象です。

最後に

同じ国、品種でもペアリングさせてみるとやはり違う結果が返ってきました

それにしても月見バーガーは美味すぎですね。マクドナルドの月見バーガーが待ち遠しい。

今年は何のワインを合わせるか今から楽しみです。

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