ついに秋ですね。
秋は美味しいものが食べたくなる季節です。
今日はみんな大好きピノ ノワールのレビューを書きたいと思います。
セント・クレア ”ヴィカーズ・チョイス” ピノ・ノワール
今日はこのワインを選びました。ニュージーランドのピノノワールです。
ピノノワールといえば、フランスのブルゴーニュですが、近年のフランスワインは本当に高い。
特にブルゴーニュの有名生産者や著名な畑で作ったピノだと、5,000円は軽く超えてきます・・・・
手軽に美味しいピノをということでこのワインを選びました。
ニュージーランドは言わずとしれたピノノワール大国で全国でもピノノワールの栽培面積は第5位です。
個人的な印象ですがニュージーランドのピノノワールは全体的に冷涼な気候を生かした華やかな香りが特徴で、特に果実の瑞々しい鮮烈な香りはとても印象的。口いっぱいに広がるジューシーな果実の味わいは誰もが好きになる魅惑のワインです。
このワインもご多分に漏れずまさにニュージーランドなワインです。詳細は後述しますが、このワインは、果実のジューシーな香りに茎だったり、ハーブだったりの「青々しい香り」が目立ちます。
この果実のジューシーさと青々しい香りをどう合わせるかがペアリングのポイントになりそうです。
箸で食べる焼鳥
なんとも面白い商品をデパ地下で見つけました。
箸で食べる焼鳥です。しかも2割引き。見た瞬間にピノノワールに合うのはこいつだと確信。
・ワインの持つ果実のジューシーな甘さ、わずかな樽の焦げのニュアンス
・程よい苦みにに寄り添う適度な肉の脂
ワインの持っている要素をこの焼鳥が全て持っているのではないでしょうか。
開けて、レンジでチン。一瞬で調理完了。
これは美味い。
思った以上に柔らかく、噛むたびに鶏肉の脂とタレが混ざり合い甘辛い味わいが口中に広がります。
滑らかなねっとりとしたテクスチャーがお酒を欲します。
これはもう絶対ピノノワールに合うと思いましたが、一つ足りない要素に気が付きます。
「青い爽やかさがない」
ワインにあった青々しさがこの焼鳥にはありません。
そこで、青々しいといえばこいつです。
そうです。青ネギです。
焼鳥と青ネギ
この響きだけでもよだれがでてきますね。
早速ネギをぶち込みます。
青ネギを投入
甘いタレの味わいに、じわっと広がるネギの青さと苦味が大人の味わいを演出。
素晴らしい。
これをピノノワールを合わせるとどんな味になるのでしょうか。
非常に楽しみです。
ピノノワール×焼鳥×ネギ
結論から言います。
めちゃくちゃ合います
ワインの甘さと焼鳥の甘さが同調し、味わいのボリュームが全開となり口の中いっぱいに旨味が広がります。
このワインってこんなに甘味と旨味があったっけ?と自問自答するほどワインの味わいがはっきりと感じます。
さらに、焼鳥だけだとどうしても口の中が甘ったるくなりますが、ワインを飲むことで酸とタンニンが甘ったるさを払拭、爽やかさをもたらしてくれます。
さらに、ワインを飲み込んだ後にわずかに残るネギの苦味が、ワインの青々しい香りと合わさり、更なるサッパリモードに突入いたします。
「チョコレートケーキとブラックコーヒー」、「大福と抹茶」が合うように、甘味と苦味には黄金比のような素晴らしい組み合わせがあります。
このピノノワール×焼鳥×青ネギはまさにこの黄金比が潜んでおります。
個人的テイスティングノート
透き通ったキラキラのルビーレットは見るからに鮮やか。透明感が非常に美しい。
鮮烈にハッキリと様々な香りを楽しめるこのワイン
まずは散々話をした青々しい香りが鼻孔をつきます。新鮮なストロベリーやチェリーにバラ、さらには香水のような華やかな香りが一気に広がりますが、華々しいだけでなく、わずかに焦げたロースト香も楽しめ、多層的な印象もあります。
ジューシーかつ滑らかな口当たりで辛口ではあるものの、染み入るような赤~青系果実の甘味とフレーヴァーを楽しむことができます。
酸の量は多くないものの、ピュアで活き活きとしており、味わいの中心にあります。
タンニンは滑らかで心地よくしなやかなテクスチャーを形成。余韻に感じられる渋味と酸味がワインの味わいを引き締め、「もう一杯!」の号令をかけてきます。
飲んでも飲み疲れせずワインを注ぐ手が止まりません。
ニュージーランドのピノノワールの銘醸地マールボロで造られたこのワイン。
このワインの生産者である「セント・クレア・ファミリー・エステート」では、この「ヴィカーズ・チョイス」を毎日の飲用に向けた「ライフ・スタイル・レンジ」と呼び、「Excellent Value for Money(素晴らしいお買い得品)」と紹介されています。
まさいお買い得という言葉がピッタリな1本。
是非お試しください。
コメント