こんばんは。
今日は面白いワインを見つけたのでこのワインに合う食材でペアリングを検証してみました。
まさにアロマティックを地で行くようなワインです。
アロマティックを説明するのにはうってつけのワインかもしれません。
ラダチーニ フィオーリ・ヴィオリカ 2021
モルドバワイン ヴィオリカとは?
モルドバについて
ワインの国としてはあまりなじみはないかもしれませんが実はワイン造りに関しては5000年の歴史があります。
しかも、世界最大のワイン・コレクションとしてギネス世界記録に認定されているのは、モルドバにある村なんです。(ミレシュティ・ミチ村といって200万本ほどあるそうです。)
そんなモルドバは約70%が国際品種ですが、モルドバ特有のブドウも複数あります。
今回のヴィオリカもモルドバ特有のブドウになります。
ヴィオリカについて
ヴィオリカはセイベル13666とアレアティコというぶどうの交配品種でモルドバの厳しい冬に適している品種として開発されました。
アカシカやマスカット、トロピカルフルーツやアプリコットなどの甘い香りが特徴のアロマティック品種で、酸度の高いフレッシュなワインに仕上がります。
日本ソムリエ協会 教本より一部抜粋。
個人的テイスティングノート
今回はワインから味わってみたいと思います。
外観は輝きのあるやや濃いグリーンがかったイエロー。ディスクはやや厚いが粘性は中程度。若干の気泡も見られフレッシュな印象です。
香りは鼻を近づけた瞬間に「女性」を意識させられるような香りがします。
華やかなライチに、マスカット、白桃、オレンジ、リンゴ、そしてジャスミンの花。ややグリーンのニュアンスが深みを与えますがそれを凌駕するアロマティックな香り。エキゾチックでフローラル。
こんなにも華やかなワインはどんな味だろうと口に含んでみると、ライチの香りと裏腹にシャープな口当たり。一本筋の通ったキリっとしたシャープな酸がワインを引き締めています。もちろん鼻から抜けるアロマティックな香りも楽しめますが、それ以上に酸がしっかりしており、爽やかな印象を与えます。わずかな甘味を感じつつも硬質なミネラルの要素もあり、ビターなフィッシュ。
決してくどくない味わいは飲む人を魅了します。
ぶり丼
ワインに合わせるのはぶり丼です。
脂ののったぶりはご飯によく絡みます。
さらに、醤油の甘味や塩味も交わり、全体的に丸みのある食感をもっています。
しかし、ぶりの持つ血と鉄のようなニュアンスがどこかミネラリーな一面も持っており、ただ脂っぽいだけではないのがぶり丼の特徴だと感じました。
ヴィオリカ×ぶり丼
このワインは意外と酸がしっかりしております。
この酸がぶり丼の味わいをより引き締めてくれます。
ぶりの脂をサラッと流してくれて、口中がスッキリします。
不思議とワイン単体で飲んだ時はめちゃくちゃフローラルでアロマティックだった印象なのにぶり丼と合わせるとシャープで硬質なワインに様変わり!
これをよしと取らえるか、ワインの特徴が全く消えてよくないと捉えるかは人次第ですね。
個人的には60点くらいのペアリングでした笑
ラダチーニ ワインについて
1998年創業のラダチーニ・ワインズはモルドバを代表する生産者。
なんとモルドバ共和国政府及びVine and Wine(モルドバのワイン販売促進団体)が選出するモルドバ・ベスト・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー2020に輝いたことのある実力派ワイナリーです。
以下このワインの詳細な引用を抜粋しますが、この価格でこの特徴はとても素晴らしい。
モルドバ代表優良生産者「ラダチーニ」が手掛ける、アロマティック白葡萄ヴィオリカ100%の白ワイン!モルドバの厳しい気候に耐えうるよう生み出された固有品種で、モルドバ女性に多い名前であるという事から、しっかり者のモルドバ女性をイメージし「ヴィオリカ」と名付けられたそうです。
葡萄は100%丁寧な手摘み収穫、一番搾りの果汁のみ使用というこだわり。特別に厳選された酵母を加えることにより、果実味とコクを余すところなく引き出しています。アカシアの華やかな香り、ほのかな果実の甘さに魅せられ、するすると飲めてしまう心地よい口当たり。ワイン初心者にもおすすめの1本です。
https://www.budouya.jp/products/detail/5303
是非一度お試しください。
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