こんばんは。マクフライです。ひっさびさの超王道ペアリング実施しました。先に書きます。
鴨×ブルゴーニュワインです。
よく鴨にはワインって言いますけどなんでなのか。その辺を踏まえこれこそワインブログという内容にしたいと思います。
鴨のロティ
某お肉が強味のスーパーでハンガリー産の鴨を購入。冷凍のため、解凍後、今は生産終了となってしまったパナソニックのロティサリーグリル&スモークで鴨を調理します。
→こいつです。
18分の調理後、完成しました。
見るからに旨さが溢れてる。チルドコーナーにある鴨のパストラミなどとは一線を画す見た目。野性味あふれる鴨独特の香りがすでに漂っています。
この脂!そしてこの薄紅色!
こんなに美味しそうな鴨をボタン操作だけで作れてしまう、ロティサリーグリル&スモークの凄さに感動しながら食べます。
味わいは素晴らしいの一言。鴨には若干の鉄っぽさや血っぽい印象があり、奥が深い。同じ鶏肉だけど、チキンとは全く異なる味わい。複雑かつ深みがある。後味に残る脂が非常に繊細かつ上品。シンプルに塩コショウとオシャレにバルサミコソースの2種類の味付けでいただきました。
①塩コショウ
超シンプルな味付けだが、スパイスがあることで味わいに深みがでてきます。
②バルサミコソース
バルサミコ最大の特徴であるベリー系の果実味と酸がプラスオン。五味のうち甘味、旨味、酸味の三つを感じる一つの完成された料理として贅沢な味わいになります。
ヒーローに例えるならチキンはムキムキマッチョな陽気なアメリカンで鴨はビシッとスーツで決めたクールなジェントルマンっていう感じ。
鴨のロティに合わせるには鉄っぽさと血っぽさ、そして、繊細さを有するワインがベスト。もうこの国のこのワイン以外ベストペアリングはありません。
ダヴィド・デュヴァン ジュヴレ-シャンベルタン 2017
みんな大好きブルゴーニュワイン。その中でも力強さがあると言われているジュブレシャンベルタン村の赤です。素晴らしいペアリングが期待できます。
鴨のロティ×ジュヴレシャンベルタン
一緒に食べます。素晴らしいの一言。
鴨の鉄ぽっさと血っぽさがワインとピッタリでお互いがお互いの味を引き立てます。まさに切磋琢磨という感じ。鴨の後味にある上品な脂がワインの土っぽさやジビエっぽい味わいを際立たせ、奥深い味わいが楽しめる。かっこよく言うならばアーシーでセイヴォリーな味わいが引き立ちます。
さらに、ワインがさながらバルサミコソースのように鴨の味わいに色を添えます。
そのため、ペアリングをとことん楽しみむなら個人的にはバルサミコソースよりは塩コショウの方がおすすめです。
シンプルな塩コショウに、ブルゴーニュの赤。これだけでノーブルな雰囲気ガンガンです。
鴨にはブルゴーニュ。四半期には1回やりたくなる組み合わせです。
まとめ
・鴨はチキンと違い上品な後味、鉄っぽさ、血っぽさがある。
・上品な後味を壊さない、ミディアムボディのワインで鉄っぽさや血っぽさがあるワインが合う。
・↑の味わいの最高峰はブルゴーニュワイン
個人的テイスティングノート
宝石のような輝きのある鮮やかなルビーレッド。エッジにはややオレンジがかかっており、熟成が綺麗に進んでいることが感じられる。澄んだ外観は非常に上品な佇まいです。
香りは開いており、質の高い溢れんばかりのアロマを楽しめます。やや熟したラズベリーやチェリーの果実の香りに血や肉、なめし皮のニュアンスが深みを与え、バラの香りがエレガンスを与えます。仕上げに上品なオークも香りも乗ってきます。それぞれの香りのバランスが高いレベルで保たれています。
口に含むと甘ずっぱいベリーの果実がきゅっと口中を潤し、丸みのあるボディを感じます。そこから伸びてくる酸が本当に素晴らしい。全体を引き締め、余韻まで一定のリズムで伸びてきます。溶け込んだタンニンは心地よく力強さを感じるも、酸のおかげで力強さが突出せず最高のバランスを保っております。そして、旨味を伴うジューシーな味わいでフィニッシュを迎えます。
非常に長い余韻はまさに夜の贅沢にピッタリ。
このワインの生産者ダヴィド・デュバンはブドウ造りを徹底しており、できるだけ、人為的介入を極力避ける方法で行っています。詳しくはこちら→ワイングロサリー
本格的な夏の前に、是非本格的なブルゴーニュワインによるペアリングを楽しんでください。
なお、他の料理ともペアリング検証しましたので、また次回書きたいと思います。
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