どうも。マクフライです。
今回はがっつりと白品種を比較テイスティングいたしました。
超メジャー品種ではないですが、じわじわと人気がでており、日本ソムリエ協会が主催するエクセレンスクラスのテイスティングに出るんじゃないかと個人的に考えている品種をテイスティングします。
1本目 <ヴィオニエ> ポール・ジャブレ・エネ
こちらは超有名かつ優良生産者のコスパ抜群の白ワイン。ローヌ地方ではその名を知らない人はいないポールシャブレエネのヴィオニエです。最高の品種を使用しているにも関わらず、この値段はすごすぎる。
例えるならイタリアスーパーカー最高峰のフェラーリ社がクオリティを落とさず大衆車を販売しているようなもの。是非一飲の価値ありです。
2本目 <シュナンブラン> アサラ プライベート・セラー
こちらのワインはかの有名な大統領ネルソンマンデラさんのプライベートシェフもしたことがあるオーナーシェフがマネージャーのワイナリーでクオリティは折り紙つき。
情報多すぎて文にするとごちゃごちゃです。このワインもこの情報量並みに香りの要素が豊富です。
個人的にホットな国とホットな品種のワイン。南アフリカワインのシュナンブランはちょっと前にも比較テイスティングを行いましたが,正直特徴をつかみ切れていなかったため、再度挑戦です。
3本目 <ロウレイロ>
ヴィオニエ、シュナンブランと比較するとマイナー度が圧倒的に高く、かつ先の2品種とは全く違う方向性のワイン。お店でお勧めされて買ったワインで、どれほど違いがあるか比較用にテイスティングします。
ちなみにこのワインはポルトガルのヴィーニョヴェルデ、通称緑のワインと呼ばれるもので爽やかさが特徴です。
テイスティング
■外観
3品種の中ではヴィオニエが一番濃くゴールドがかったイエローをしております。
シュナンブランとロウレイロは一見すると同じようなグリーンがかったイエローに見えますが、よーくみると・・・
ロウレイロには無数の気泡が見えます。これはヴィーニョヴェルデの特徴で通常のワインよりも1カ月から2カ月ほど早く完熟する前に収穫されます。そのため、発酵途中で発生する気泡がワインに残りやすくなるためです。
■香り
ヴィオニエ
エキゾチックな印象。開けたてはやや閉じていて内向的なもののスワリングするとどんどん開いていきます。熟した黄桃やネクタリンなどのストーンフルーツにビーズワックスのニュアンス。深みのある香りです。
シュナンブラン
リッチな印象。こちらも熟した桃やカリンといったストーンフルーツにアカシアの花、ビーズワックス、さらに蜂蜜と香りが多層的に広がります。さらにオークや熟れた土のニュアンスも。いろいろな香りの要素を楽しみたい人にはぴったりです。
ロウレイロ
爽やかな印象。今までのワインとは大きく変わって、フレッシュなグレープフルーツや青りんご、白い花。そして若干蜜のような甘やかな香りもあり、青春のようなワインです。
■味わい
ヴィオニエ
アタックは中程度で残糖の甘味を感じます。アルコールのボリュームもあり、ボディの骨格を感じます。酸は持続性があり後半にかけてしっかりと伸びてきます。ミネラルによる心地よい苦みが余韻に残りフィニッシュとなります。フローラルさとミネラルさをしっかり楽しめる贅沢なワインです。
シュナンブラン
丸みのあるアタックです。オイリーな口当たりで肉厚な果実の甘味が横に広がっていき、中度のボリューム感があります。酸量は多いですが丸く優しい酸。樽熟成のニュアンスと旨味が広がりフィニッシュにはミネラルを感じることができます。余韻が長く、高級感のある味わいです。
ロウレイロ
フレッシュで爽やかなアタックです。ドライな口当たりで口がぎゅっとすぼまるグレープフルーツのような鋭角的な酸が際立っております。スリムなボディで苦みを伴うフィニッシュとなります。
ヴィオニエとシュナンブランは非常にリッチでアロマティック、そしてロウレイロはフレッシュ。
カタカナだらけの素晴らしいワインたちを是非皆様もお楽しみください。
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