こんばんは。マクフライです。6月に入りました。今月からは勉強モードをオンにするため、ペアリング中心でなく比較によるテイスティングに関する記事を中心に書いていきたいと思います。
今日は同じ系統のシャルドネを比較してみました。
同系統シャルドネの比較
今日はこの2本です。
共にシャルドネ、そして、割と温暖な地域のシャルドネによる比較です。
同じ品種ですが、産地、作り手によりどう違うのかを素人目線から比べてみました。
1本目 ウルフブラス イーグルホーク シャルドネ2020年
こちらは低価格ながらハイクオリティーなオーストラリアは南オーストラリアのシャルドネ。
2本目 ジョゼフドルーアン マコンヴィラージュ 2020
ドルーアンさんがつくるブルゴーニュはマコンのシャルドネ
共に日当たりガンガンではありませんが、温暖な地域のシャルドネになります。この2品にどのような違いがあるかペアリングもしながら比べてみました。
外観
外観ですが、共に日照時間が多いためかゴールドがかったイエローが基調です。
ただ、どちらからというと、南オーストラリアのウルフブラスの方がグリーンがかっており、マコンの方が黄金色が強い傾向です。
また、ウルフブラスには若干の気泡が見られました。
これはスクリューキャップの影響かもしれません。
香り
1本目 ウルフブラス イーグルホーク
香りの量は豊富で潰した洋梨やトロピカルフルーツに白い花、若干の石灰などのミネラルを感じます。
また、微量ですが還元臭もありました。ボリュームがありリッチな印象。
2本目 ジョセフドルーアン マコン
こちらも香りの量は豊富です。洋梨やピーチ、アカシアの花にミネラル、そしてウルフブラスと決定的に異なるのははちみつによる甘さを感じました。また、バニラやオークのニュアンスも感じたのですが、ホームページなどを詳しく見ると、樽は使用していないと出ていたので不思議です。
2本を比較すると、方向性は同じですが、マコンの方がはちみつの香りやバニラっぽい香りがある分よりリッチに感じます。
味わい
1本目 ウルフブラス イーグルホーク
ふくよかなアタックでトロピカルフルーツの甘味に丸みのあるボディ。酸の量は豊富で開けたては丸みのある酸かと思っていたのですが、時間が経つにつれて、鋭角な酸となってきました。後半まで酸が伸びてきて、シャープなフィニッシュとなります。
2本目 ジョセフドルーアン マコン
こちらも同じくふくよかなアタックで洋梨の甘味に丸みのあるボディ。酸の量は同じく豊富でしたが、こちらはイーグルホークに比べると丸みがあります。後半まで酸が伸びてくるのはイーグルホークと同じですが、やはり丸み、柔らかさがあります。
アルコールは共に13℃でファーストタッチはほとんど一緒でした。ただし、酸の質とフィニッシュに違いがあると感じます。正しい表現かわかりませんが、マコンの方が優しい酸の印象です。
手羽中とのペアリング
①ウルフブラス(南オーストラリア) | △ | 酸味が強く、手羽中と食べてもワインはワインで一緒に食べている気がしない |
②ドルーアン(マコン) | 〇 | 手羽中の脂が果実味によって程よく中和。果実味が際立つ |
手羽中はマコンの勝利!ポイントは酸味の強さ。
丸みのある分鶏肉の脂とちょうどよい感じになりました。
そして次は、料理技術が私にはないので、簡単なつまみと合わせてみたのですが二つのワインで全く違う結果がでました。
②ドンタコスとのペアリング
①ウルフブラス(南オーストラリア) | ◎ | ワインの酸味が抑えられ、ドンタコスの味わいと同調し、旨味が増加 |
②ドルーアン(マコン) | × | 塩味により、ワインの味わいがすっぱいだけになり、美味しさがなくなる。 |
なんと!!マコンとはまるで合わなかったドンタコスが南オーストラリアとは抜群の相性を見せました。カジュアルな価格帯の二つはピッタリの相性なのでしょうか。
同じようなワインですが、こんなにも相性が異なるのは正直驚きです。
最後に
ウルフブラスもドルーアンも同じ方向性でしたが、個人的に違いを感じたのは以下2点でした。
・ウルフブラスの方が酸味がシャープ
・ドルーアンにははちみつの香りがあり、よりリッチ
この部分がペアリングの相性に大きく影響したのかもしれません。
また、マコンの上品な味わいには正直驚きました。ブルゴーニュと言えば、コートドールが有名ですが、マコンも捨てたもんじゃないと実感しました。
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