こんばんは。マクフライです。肉肉しい肉を食べたい。そんな時にぴったりのワインを見つけました。
コストコで買ったアメリカンな肩ロース
見るからに肉ですね。赤みが残ったジューシーな塊肉。
こちらはコストコの肩ロースの塊肉を購入し、調理しました。
あまりにでかいので、処理方法や保存方法などいろいろ紹介されてます。
https://ultimate-setsuko.com/chuckeye-roast-kirikata/
本日はこれをフライパンで焼き、アルミホイルで包み、中に熱を通して調理しました。
コストコのお肉は本当に柔らかい。
噛むたびに出てくる肉汁と脂がたまりません。正直胃もたれするくらいパンチのある肉です。
ではこの破壊力抜群のお肉にはどんなワインが合うのでしょうか。
・肉の脂に負けないタンニンを持つ赤ワイン
・肉のうま味にかき消されない果実味のあるワイン
パワフルなお肉にはパワフルな赤ワインであればだいたい合いますよね。
でも、本日はただ、パワフルなだけでないワインを合わせてみました。
それがこちらです。
バルバネーラ キャンティ ゴヴェルノ 2019
※yahooショッピングにしか商品がありませんでした。
こちらです。味わいの詳細は後述しますが、こちらのキャンティはキャンティらしいピュアで綺麗な酸に加えてしっかりとしたタンニンを持っております。
お肉とはどのような相性になるのでしょうか。
塊肉【コストコのジューシー肩ロース】×赤ワイン【イタリア、キャンティ】
まずお肉を食べます。次にワインを飲みます。
ワインのタンニンがしっかりしている分、肉の脂身からくるガツンと感を和らげてくれます。
肉の脂身がきつくなってくる年頃の人にはちょうど良い。
そして、酸味が穏やかになり、赤い果実の甘味がより強調された味わいになります。
肉のうま味によりワイン単体で飲む時とは異なる味わいの変化を楽しむことができます。
タンニンが脂分を払拭してくれ、さらには酸味が口中を引き締め、赤い果実味が支配的になり、不思議と塊肉を食べているのにさっぱりとした軽やかな印象にしてくれます。
キャンティが塊肉に翼を授けるのです。
酸がもたらすこの爽やかさはおそらくパワフルワインではできないはず。
もともとキャンティはトスカーナ州のワインでトスカーナ州の名物料理ビステッカ アッラ フィオレンティーナ(フィレンツェ風Tボーンステーキ)と相性は抜群のため、肉料理に合うというのは必然です。
ステーキにはボルドーやチリ、カリフォルニアなどのパワフルワインも合いますが、酸味が主体のキャンティに合わせるのも面白いです。
個人的テイスティングノート
色合いは赤みの強いラズベリーレッド。粘性は強く、凝縮感を感じます(アルコール13.5%)
香りは複雑性があり、熟したラズベリーやチェリーの香りにシナモン、クローブ、ナツメグなどのスパイスの主張があり、そこに肉や血のニュアンスが交じり合います。凝縮感もあり食欲を誘うワインです。
アタックは滑らかで果実の柔らかい甘さが口いっぱいに広がります。味わいの中盤からはこのワインの特徴であるピュアで綺麗な酸が伸びていき、フレッシュなマウスフィールを作ります。
タンニンは柔らかですが、量が多く収斂性があり、複雑な味わいで酸と果実味のバランスが非常に良いワインです。
このワインの名前にある「ゴヴェルノ」とは醸造法のことで、
このワインの輸入元には下記のように記されております。
昔からキャンティの醸造方法として用いられていたゴヴェルノ法は、近年では見かけなくなった製法。黒葡萄のサンジョヴェーゼを主原料にした赤ワインをアルコール醗酵させ、醗酵が落ち着く直前に、白葡萄などを破砕した果汁を加える事で、再度醗酵を促す製法。
これを行う事で、醗酵による複雑味、深みを得られると共に、フレッシュな酸も得る事ができる。通常、長期感熟成をしないと飲みづらいワインも、より早い時期から楽しむ事ができるようになる製法である。バルバネーラ社のゴヴェルノ法は、アパッシメントによって得られた葡萄を加える方法で、キャンティを造り出している。
https://www.jcity-hikari.co.jp/business/food/pdf/wine-catalog.pdf
この製法により、綺麗な酸を楽しむことができるんですね。
一風変わったキャンティを是非お楽しみください。
まとめ
・塊肉にはキャンティ
・肉のうまみがキャンティの果実味を強調
・キャンティの持つ酸が塊肉を食べやすくしてくれる
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