【イタリア品種】イタリアの有名品種のペアリング比較。

テイスティング

こんにちは。マクフライです。今固有品種が熱い!先日実施されたソムリエ協会のセミナーでも固有品種にフォーカスしておりました。固有品種の宝庫といえばイタリア。

そこで今回はイタリアを代表する品種をテイスティングし、それぞれのワインにぴったりペアリングしそうな料理と合わせてみました。

それでは早速テイスティングしていきます。

イタリアワインテイスティング

1本目

レトロマルチャ キャンティクラシコ 2019
ブドウ品種:サンジョベーゼ

BERNARDI[RETROMARCIA CHIANTI CLASSICO] 2019
レトロマルチャ キャンティ・クラシコ[2019]モンテ・ベルナルディ 赤・フルボディ 750ml MONTE BERNARDI[RETROMARCIA CHIANTI CLASSICO] イタリア トスカーナ 赤ワイン キアンティ

レトロマルチャ=「バックする、戻る」と言う意味で原点回帰を目指したワインで、有機農法で造ったワインとなります。

2本目

タロプリミティーヴォディマンドゥーリア 2020
ブドウ品種:プリミティーヴォ

Talo Primitivo di Manduria 2020

凝縮感が特徴的なワイナリーのこれまた凝縮感のあるワイン。

このふたつのワインをテイスティングしてみました。

■外観

ほとんど同じですね。ただ、よくみると若干キャンティの方が紫色が強く透明感があり、中心にルビー色が見えます。対して、プリミティーヴォの方が赤黒くなっております。

左:キャンティ 右:プリミティーヴォ

■香り

キャンティ

ラズベリーやサワーチェリーのような少し酸味のある果実にスミレの香り、またドライビーフやクローブなどジビエの印象もあり深みがある香りです。

プリミティーボ

力強く複雑な印象。熟したブラックベリーやブラックチェリーの香りに木樽や黒トリュフ、土っぽさなどアーシーな印象が強い。生肉のニュアンスもあり多層的な香り

■味わい

キャンティ

力強いアタックにジューシーな果実味。甘味も感じるが酸味が印象的でボディをしっかりと下支えしている。タンニンは力強く収斂性がある。果実の甘味と酸味が最後まで伸びて余韻は長め。

プリミティーボ

ボリュームのあるアタック。カカオのような甘味が特徴的。噛めるような食感もあり非常にジューシー。酸は穏やかで丸みを帯びている。タンニンは緻密で溶け込んでおり、心地よい。甘味が最後まで味わえる

ワインの味わいからそれぞれに合いそうな食材とペアリング検証しました。

1品目 黒毛和牛の切り落とし

お肉

甘いタレで味付けしております。脂もしっかりあり食べ応えがあります

①サンジョベーゼ甘味と酸味がちぐはぐですが、肉の脂っぽさを和らげてくれます
②プリミティーヴォ肉の甘味よりわずかにワインが甘く、ワインの後味と肉の後味調和します

やっぱり甘味のある食材には甘味のあるワインがピッタリですね。

2品目 ぶりの刺身

鉄分を感じる味わい。

①サンジョベーゼ醤油とぶりの血っぽい味わいがワインの味わいにぴったり!ワイン単体で飲んだ時よりも酸味が和らぎ果実味がしっかりと味わえます。
②プリミティーヴォ×ワインの甘味がぼやけるうえに、しょうゆの味が変に口の中に残ります。全く合いませんでした。

3品目 ニンニク

長野旅行のお土産で購入

これは食べだすと止まりません。すりつぶしていないので匂いもそんなにせず、一個食べるだけでエネルギーがみなぎってきます。

しかし!なんとこのニンニクは二つのワインと全く合いませんでした・・・

サンジョベーゼはニンニクの味でワインの味がしなくなりますし、プリミティーヴォとニンニクを合わせるとニンニクの甘味が苦く感じてしまいました・・・・

こんなにも合わないとは・・・いつかニンニクにあうワイン見つけます。

まとめ

見るからにわかりやすいペアリング検証でした。ただ、赤身魚にキャンティがこれほどあうとは全くの想定外です。赤身魚はピノとも合いそうだし、サンジョベーゼとピノは少し方向性が近い気がします。

プリミティーヴォはこの甘さと濃厚さからやはりパワフルな食材向きです。私の好きなファーストフードとのペアリングにもってこいです。おそらくテリヤキバーガーといい感じになるでしょう。

以上イタリアワイン2品の検証でした。

レトロマルチャ キャンティ・クラシコ[2019]モンテ・ベルナルディ 赤・フルボディ 750ml MONTE BERNARDI[RETROMARCIA CHIANTI CLASSICO] イタリア トスカーナ 赤ワイン キアンティ

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