毎晩お酒を飲んでいると、塩分とりすぎかな?とか脂質大丈夫かな?と健康を気にすることが増えるかと思います。
そこで今日は健康的で美味しいワインのおつまみを見つけたのでレビューをしたいと思います。
サヴァ缶 国産サバのレモンバジル味
手軽に楽しめるワインのおつまみって何だろう??
お菓子や乾きものなどいろいろあるかと思いますが、ワインに合わせるということでちょっと味にこだわったものがいいですよね。
そこでお勧めなのが、缶詰です。
今世の中にはいろいろな缶詰があります。高級なものから安いもの、また、
「ワインのおつまみ」にと直球表現をしているものもあります。
今日は手軽に健康的に美味しく食べられる缶詰を食べたいと思います。
それが、このサヴァ缶です。
こちらはオシャレなパッケージで一時期話題になった岩手県の会社のサバ缶。
パッケージに書いてあるÇa va?(サヴァ)?」はフランス語『元気ですか?』という意味。
めちゃくちゃ洒落てますね。
このサバ缶、何が健康かというと、この栄養成分表示をみてください。
カロリーは200kcal未満だし、炭水化物は1.9gしかありません。
その他にも健康で大事な成分であるDHA,EPAも含まれております。DAH、EPAなどサバ缶の健康についての情報は是非ググってみてください。
このサヴァ缶のホームページにはアレンジレシピなんかものってます。公式HPはコチラ
それでは早速このおつまみを食べてみましょう。中を開けるとこんな感じ。
開けて香りを取ってみます。
サバの青い感じはわずかにしますが、生臭さは一切ありません。
レモンとバジルで言えば、バジルの香りがはっきりとしていて、レモンはほんのりわずかに香るイメージです。
ただ、口に入れた瞬間、レモンの爽やかな風味がふわっと広がります。そのままサバを食べているとオイリーな食感とレモンが混ざりあい、洋風なイメージが一気に加速します。
また、後味にバジルのハーブ香があり、上品な余韻となります。
サバ缶の常識を根底から覆すオシャレさ。これは、売れますね。
また、このサヴァ缶は食べた瞬間に「酸が溌剌としていて、柑橘系要素をもったアロマティックな白ワインに合う!」と確信させてくれます。
まさにワインにぴったりのおつまみです。
そこで本日はこのワインを合わせてみました。
白ワイン ノルトハイマー・フェーゲライン ジルヴァーナー 2021年
見るからに特徴的なボトルのワイン。これは一体どんなワインなのでしょうか。
キーワードは「ボックスボイテル」「ジルヴァーナー」
なんともマニアックなキーワードです。
ドイツ フランケン地方のボックスボイテルについて
ボックスボイテルというのは、おそらく初めて聞く方の方が多いでしょう。
ただ、ワインの勉強をしたことのある人のほとんどは聞いたことがあるかと思います。
ボックスボイテルというのはドイツのフランケン地方で生産される伝統的なボトルのことです。
一般的なワインボトルと聞くとほとんどの人が想像するのはこんなのだと思います。
ただ、このフランケン地方の約30%はずんぐりとしたボックスボイテルを使っております。
特に近年ではフランケン地方の伝統的なスタイルのワインにはボックスボイテルを、国際的なスタイルのワインには普通のワインボトルを使っていることが多いみたいです。
ボックスボイテルという言葉の由来はいろいろな説がありますが、このデザインは紀元前1400年頃のケルト族の陶製の容器が元祖だと言われております。容量は通常のワインと同じ750mlとなります。
ドイツ品種ジルヴァーナーについて
ジルヴァーナーは主にドイツで生産されているブドウ品種で、ドイツ全体の栽培面積の約4.4%を占めております。
ドイツ国内の白ワインランキングでは5位とドイツ内では割とメジャーな品種です。
ちなみにドイツの白1位はリースリング
2位ミュラートゥルガウ
3位ピノ・グリ
4位ピノ・ブランとなっております。(ソムリエ教本2023より)
寒冷地に強い品種で、ライトボディ。酸味が強く柑橘類や青りんごのアロマが特徴的な品種です。
少し、というより、かなりマニアックな品種でいろいろな本を読んでもあまりテイスティングコメントが載っておりません。
ただ、とてもすっきりしていて、誰でも飲めるような素晴らしい味わいです。
この「ボックスボイテル」と「ジルヴァーナー」の二つのキーワードを持つこのワインを飲んだことがあるという経験はかなりワイン通ぶれるかと思います。笑
そのため、是非一度ボックスボイテルのジルヴァ―ナーを飲むことをお勧めいたします。
サヴァ缶×白ワイン(ジルヴァーナー)
それでは早速サヴァ缶とジルヴァーナーを合わせてみましょう!
オイリーな食感に、わずかなこのワインの発泡性が交わり、爽やかさが口中を駆け抜けます。
サバ缶のレモンの味わいとワインの果実味が混ざり合い、柑橘果実のすっきり感、爽快感が余韻まで広がります。
サバの青臭さを一切感じさせることなく、サバ缶の旨味をすべて広げてくれる。
余すことなく、サバ缶の味わいレベルをワインが一段階上げてくれます。
非常に素晴らしいマリアージュ。
やはりサヴァ缶は白ワインにとっての最高のおつまみです。
個人的テイスティングノート
外観はゴールド色の強いレモンイエローで若干の気泡が見られ、若さを感じます。粘性は軽やかで、エッジはほぼ無色。フレッシュ感のある印象です。
華やかな香りはフレッシュな柑橘系、青りんごに白い花、スワリングするとわずかにピリッとするスパイス香にローズマリー、セージといったドライハーブの香り。さらに火打石のようなミネラル香もあります。全体的に冷涼感があり、シャープな印象。フルーツだけでない、スパイス、ハーブ香が上品な印象を持たせてくれます。
味わいは柔らかいアタックの後に、わずかな発泡感があり、すっと染み入るような味わい。辛口で酸はスムースに口中にいきわたり、しなやかなストラクチャーとなります。ライム、グレープフルーツのような柑橘フレーヴァーから果皮やミネラルによる苦みに味わいがシフトし、引き締まったフィニッシュとなりますが、同時に酸も伸びてきて爽やかさも感じることができます。
軽やかだけでない上品な味わいの素晴らしいワイン。
こちらは生産量の85%がドイツ国内の個人顧客(愛好家)向けで完売してしまうという超人気ワイン。
自然を尊重したワイン造りは「ワインの品質は畑で決まる」の言葉どおり、収量制限、厳しい選別に表れています。
あまり飲む機会がないボックスボイテルとジルヴァーナー。是非このマニアックなワインをお試しください。
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