こんばんは。寒い毎日が続きますね。
本日は超お手軽ペアリングについて、記事を書いていきます。
本日の白ワイン「ヴィオニエ」について
ヴィオニエと言えばワイン好きであれば、知名度ほぼ100%、ワインを普段飲んでなければ知名度はほぼ0%という極端なブドウ品種。
ヴィオニエについて詳しく知りたい方は今すぐググってください。
シャルドネの特徴は「特徴がないこと」なんてよく言いますが、ヴィオニエの特徴は?と聞かれたら私は「エキゾチック」と回答します。
とにかく香りのインパクトが強いこの品種。好き嫌いはかなりハッキリ別れそうですが、私は大好きです。
こんな美味しくて特徴的なブドウ品種にも関わらず、知名度が低いのは本当にもったいない。
本日はヴィオニエの特徴を余すことなく伝えてくれるこのワインを飲みました。
セリカ ヴィオニエ ドメーヌ・ド・ヴェディラン 2020年
こちらのヴィオニエ、正直とんでもないです。
この値段でこの味??というまさにお手本的な代物。産地はフランスのラングドック。温暖な地域ですね。
よく品種の個性を知るためには3,000円以上のワインが良いと言われますが、このワインは1,000円台でも十分にヴィオニエの良さを味わうことができます。
テイスティングメモは後述しますが、とりあえずヴィオニエの基本を知りたければ、まずはこのワインを飲んでみてください。このワインはヴィオニエの教科書でもあると思います。
ではこのヴィオニエにはどんなワインが合うのでしょうか。私はこんな仮説を立てました。
①そこそこアルコールのヴォリュームがある白ワイン
→刺身とか生ものよりも、脂を使った揚げ物。ただ、牛肉とか脂が多すぎだとワインが料理に負けてしまうので、刺身以上牛肉未満≒フィッシュフライ、白身の肉(鶏や豚)
②エキゾチックな香り
→エキゾチックな香りと言えば、エスニック料理、エスニック料理といえばスパイスとパクチー
①×②=ヴィオニエに合う今夜の一品
そしてついにこの一品を見つけました・・・
ヴィオニエに合わせる料理「産直鶏フライパン焼用(カレー味)」
なんとも、映えない写真ですいません。こちらは生協で販売しているササミフライ。
作り方は簡単。フライパンで揚げるだけ。
ただ、こちらの一品、根強いファンが多くいるそうで(筆者調べ)、生協のHPにもレシピなどが掲載されております。
ただ、私はレシピに活用するといった変化球ではなく、ド直球のアレンジなし、only揚げるで調理しました。
映えを意識し、ストーンプレートに展開し、緑をプラス。先ほどの袋写真と比較したら大分映えたんではないでしょうか。
早速ササミフライを食べます。
お、想像以上に柔らかい。
ササミと調理前のあの見た目だったので、多少パサつきはあるかと思いきや、しっとり柔らかい。そしてカレーの味はそこまで強くなく、辛いというよりもスパイスが効いているというイメージ。
淡白な味わいのささみをスパイスがおしゃれに着飾っております。ではヴィオニエとの相性はどうでしょうか。
セリカ ヴィオニエ×「産直鶏フライパン焼用(カレー味)」
早速ペアリング開始。
一緒に口に入れた瞬間、ワインの果実の広がりとカレーのスパイス風味が混ざり合い、味わいの幅が広がってきました。
また、ワインに華やかでエキゾチックな香りがある分、カレースパイスの風味でワインのフレーヴァーがかき消されることなく、いい感じにマッチングしてます。
さらに、ワインの酸味がフライの油分をカットして、すっきりさせてくれます。
これはなかなかいいペアリングですね。
ヴィオニエの個人的テイスティングレポート
見てわかる通り、外観は濃いゴールドがかったレモンイエロー。温暖な地域で果実の成熟度が高いなとう印象を受けます。
そして、香りのボリュームの針が振り切れんばかりの華やかさ。熟したカリンやアプリコットなどのストーンフルーツにジャスミンの香り。フルーツとフローラルな香りが混ざりあい、まさにエキゾチック。また、華やかな香りの奥に潜むミネラリーな香りがワインにキリっとした表情があることを伝えてくれます。スワリングをするとアーモンドだったり、樽によるロースト香も感じられます。
味わいはインパクト抜群。黄色い果実のフレーヴァーとアルコールの厚みが相まってふくよかなボディの印象が強いですが、酸の量が多いためそこまで”もったり”した印象はワインにはありません。
さらに中盤からシャープなミネラルによる苦みが現れ、味わいを引き締めてくれます。アフターはアーモンドのフレーヴァーが広がりリッチな余韻に包まれます。
グッドテイストなこのワイン、是非一度お試しください。
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