こんばんは。もうすぐ春が来ますね。
新年一発目のふるさと納税を頼みました。
ただ、頼んでから気が付いたのですが以前と全く同じものを頼んでいたようです。
それほど美味しいのでしょう。今日はこの商品のペアリングについて検証します。
熊本県 西原村の馬刺し
今回頼んだ、というより以前も頼んだのがこの商品。
ふるさと納税を頼むときは家では作れない、お店でしか食べられなさそうな商品を購入しております。
そうなると必然的に我が家では生肉が多くなるのですが、生肉といえば私は馬刺し推し。
馬刺しの名所と言えば、熊本でしょう。早速今回も馬刺しを注文しました。
ちなみに、熊本県の馬刺しが有名なのは歴史が関係しているそうです。あと冷凍で販売していることにもしっかりとした理由があったんですね。
発祥は諸説あるが、熊本藩の初代藩主の加藤清正が朝鮮出兵した際、朝鮮半島で食料がなくなり、しかたなく軍馬を食べたところ、大変美味しかったので帰国後も馬刺しや馬肉を好んで食べたというのが始まりといわれる。江戸時代には肉を食べる習慣がほとんどなく、一部の農民などが食べていたのみだったが明治の時代に入ってしだいに熊本や阿蘇地域に広まっていった。軍馬の産地だった阿蘇地域で、戦後の食糧難で馬肉を食べ始めたことで広く一般に伝わり、昭和30年代には飲食店でも扱うようになった。「馬刺し」と一口に言っても、ロースなどの霜降りやもも肉など赤身のほか、レバ刺し、タン刺しなど部位によって味わいに違いがある。ふたえご(バラ肉)、ネッコ(大動脈)、たてがみの下の脂肪・コーネなど馬肉独特の呼び名も多い。産地の表示には、熊本で生まれ育てられた熊本産馬肉と、カナダなどから輸入した仔馬を、厳選した飼料を与えて1~1年半ほど肉質を育てた熊本馬肉がある。
農林水産省HPより https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/basashi_kumamoto.html
もともと馬は牛や豚よりも体温が高く、食中毒の原因となる細菌が繁殖しにくいのも馬肉が生で肉を食べられる所以でもある。また、現在、徹底して衛生管理された食肉加工場で解体し、必ず冷凍して流通させることで寄生虫などへの万全の対策をとっている
流水解凍をしてすぐに食べられます。
馬刺しはつまみとして最高ですね。何より体にいいです。
低カロリー、低脂質、ビタミン豊富
そしてもちろん美味しさもあります。
甘口醤油とニンニクの風味は食欲を心底刺激し、
生肉全開な見た目は人間の動物的本能を刺激している気がします。
臭みも全くなく、変な癖もないため、誰でも美味しく食べられる一品です。
ジューシーで旨味全開の馬刺しに以前は熟成気味のボルドーを合わせました。
今回もしっかり濃厚な赤ワインを合わせることは決めていたのですが、いろいろ悩んだ末にイタリアのワインを合わせることにしました。
以前の馬刺しの記事はこちら
トルマレスカ ネプリカ プリミテーヴォ 2022
このワインはイタリアの老舗ワイナリーであるアンティノリがプーリア州で造るお手軽ワイン。
プーリア州はアドリア海に面した温暖な気候の州で、いわゆるイタリアの長靴部分にあたる州です。
温暖なためぶどうも良く熟し、果実味の強いワインが多いのが特徴です。このワインのブドウのプリミティーボも果実味が強いのが特徴でカリフォルニアワインの代名詞的ブドウである「ジンファンデル」と同一品種と聞けばなおさらでしょう。
早速馬刺しとついでにコッパを合わせてみました。
馬刺し×プリミテーヴォ
果実味がしっかりしているワインは、問答無用で甘口醤油とニンニクに合います。
ワインの甘味と醤油の甘味が口いっぱいに広がります。
馬刺しを噛んでいるところにワインを飲み込むと、タンニンがめちゃくちゃ柔らかくなります。
前回のボルドーの時にも書きましたが、馬刺しとワインのテクスチャーがピッタリ一致するので、
本当によく合うというのを実感できます。
馬刺しを家で食べる方法はネットで購入すること以外あまりないかと思うので是非、この組み合わせをお試しください。
個人的テイスティングノート
キラキラと輝くダークチェリーレッドの外観。エッジは紫が目立っており、若さを感じます。粘度の高さ、中心の色の濃さと凝縮感があります。
鼻を近づけると濃縮された香りが一気に広がります。よく熟したブラックベリーにチェリーのコンポート、ゼラニウムの花、モカやオークのニュアンス。ただ、リッチな香りの中にもわずかに冷涼感を感じることができます。
力強いアタックで、ワインを口に含むと果実とアルコールの甘味をまずは感じます。丸みのあるテクスチャー。
タンニンは豊富で口中をぎゅっと引き締めます。
酸の量は多く、中盤~後半まで伸びてきて、しっかりと印象に残ります。余韻にはモカやカカオの甘味を感じますが、わずかに苦みを感じながらのフィニッシュとなります。
このワインは甘味を感じるいわゆるフルボディのワインですが、香り程甘味の印象が強くないのはおそらくしっかりと存在している酸の影響でしょう。
カリフォルニアと同一品種と聞くとどうしてもパワフルな濃厚ワインをイメージしますが、このワインはしっかりと酸が主張しており、バランスが良いワインなのは、イタリアのテロワールと名門アンティノリの力ですね。
お手頃価格のこのワイン、是非お試しください。
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