どうも。マクフライです。台風が心配ですが、華金を満喫するために、美味しいペアリングを探してきました。
条件は簡単に作れて、本格的。そんな美味しい食材を探しにコンビニの王者セブンイレブンを物色していたところ、いいものを見つけました。
カプリチョーザ監修「トマトとニンニク」~イタリア産トマトの旨み~
私はカプリチョーザのこのメニューを食べたことはありません。
しかし!この「トマトとニンニク」というシンプルかつストレートな表現に惹かれ衝動買いをしてしました。購入後に調べたのですが、この商品は2022年8月2日に発売した新商品らしく、ネットでは実食レビューもちらほら。期待感が高まります。早速チンしました。
レンジから出した瞬間、ニンニクの甘い香りとトマトの香りがすごい・・・
ここまで香るのかというくらい香ってきました。そして食べてみると麺はもっちもちで歯ごたえ十分。
トマトの酸味とチーズのコク、そして何よりニンニクの味わい。
こんなにもパンチがある味とは全く考えておりませんでした。
いい意味でジャンキー。癖になる味わい。さすがコンビニの王者セブンイレブン。
上品だけにとどまらないパスタは是非今後バリエーションを増やしていただきたい。
では、こんなジャンクなパスタにはどんなワインが合うのでしょうか。仮説を立ててみました。
・ニンニクのパンチに負けない味の強いワイン。
・複雑よりもわかりやすいワイン。
そして同じイタリア産ということから今日はこのワインを選んでみました。
ミネブリオ プリミティーヴォ サレント カンティーネ バルダッサーレ 2019
陽気なイタリアはアドリア海に面したプーリア州のワイン。
ブドウ品種はプリミティーヴォ
はっきりとした味わいが特徴でアプローチャブル、かっこつけずに言うと「飲みやすい」ワインです。
ではこのパンチのあるパスタにはどんな風にペアリングするのでしょうか。
カプリチョーザ×プリミティーヴォ
パンチのあるパスタを食べたのち、ワインを飲む。
パンチのあるソースに全く負けないワインの味わい。
ワインの味わいがすーっと入った瞬間、ワインだけの味わいになってしまうと思いきや後半からはニンニクの効いたパスタの風味がほのかに復活し、再びパスタを食べたい欲求をかき立てる。
ワインもパスタも味わいが強いけど、一緒に食べることで双方の味わいがまろやかになる。
美味しい関係。本当に素晴らしい。
そういえば、日本ソムリエ協会副会長の石田博さんの本にこんな一説がありました。
料理をよく噛みしめて、料理の風味が口中にいきわたるように食べます。続いてワインを飲みます。口の中がワインの味に変わります。飲み込んでしばらくして、料理の風味がまたよみがえったら、よく合っていることになります。ワインが料理の余韻を伸ばしているのです。
10種のぶどうでわかるワイン
この本は私が考えるワインエキスパートのテイスティング試験の必須アイテムでして、私のバイブルといっても過言でないくらい読んだ本。
そこに書いてある「料理と合う」がまさに今回のペアリングで体現されておりました。
イタリアをバックボーンにもつ素晴らしいペアリング。一瞬でパスタを食べてしまいました。
個人的テイスティングノート
外観は濃い輝きのあるダークチェリーレッド。エッジはオレンジ色のグラデーションが見られ熟成段階に入りかけている。
香りは開いており、凝縮しております。煮詰めたブラックベリーやブルーベリーにナツメグやクミンなどの甘辛いスパイスが感じられます。さらに牡丹の花びら、生肉のニュアンスなど食欲をかきたてるような香りがします。
アタックは丸みのあるメロウなタッチですが力強さがあります。
黒い果実の甘味にボリュームのあるアルコール。タンニンは溶け込んでおり、力強いですが後半から伸びてくる酸がタンニンの力強さを和らげてくれます。
前半で感じた果実の甘味がを後半に伸びてくる酸が包み込むことで甘ったるさを感じさせません。正直ここまで酸がしっかりしているとは思いませんでした。
このワインの品種であるプリミティーヴォはカリフォルニアで有名なジンファンデルと同一品種。
プリミティーヴォとジンファンデルの違いは何か。それは酸の強さと言われております。
是非このワインとカリフォルニアのジンファンデルを比較してみてください。
一発で酸の強さがわかると思います。
濃厚な甘味に隠れる酸の主張。是非一度お試しください。
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