ガーリックホットのピリ辛チキンにはローヌの赤を

ペアリング

こんばんは。今回も私の大好きなファーストフードとワインを合わせてみました。今回はケンタッキーの新作チキンです。

ガーリックホットチキン

毎年必ず購入してしまう辛味のチキン。今年もピリ辛+ガーリックとジャンク度MAXのこいつが登場してきました。

ガーリックと辛みなんてたまらないですよね・・・・早速購入です。

左二つがガーリックホットチキン。一番右がオリジナルチキン

こうやって見ると、オリジナルチキンに比べて赤みが強いですね。ピリ辛要素がある証拠です。さらにアップして撮影してみました。

ガーリックホットチキン
オリジナルチキン

ガーリックホットチキンは見た目でわかる通り、衣がサックサクとなっており、見るからに香ばしさが伝わってきます。

口に入れた瞬間からガーリックの味わいが広がってきます。辛みは後半からピリピリ感じるようになり、余韻でガーリックとチリの味が楽しめるなんとも贅沢なチキン。部位によって味が異なり、ウィング部分では淡白なササミの味わいが楽しみめ、さっぱり×ジャンクというアンビバレンスな味わいを楽しむことができます。

しかし、このガーリックホットチキンの醍醐味はなんといっても腰の骨付近(おそらくオリジナルチキンで言う「サイ」の部分に近い部位)※ケンタッキーの部位について

脂が多く、めちゃくちゃ濃厚な味わいで、脂×辛み×ガーリックというとんでもないジャンクな三重奏を楽しむことができます。

こんな濃厚な味わいのチキンには一体どんな赤ワインが合うのでしょうか。

ガーリックホットチキンに合う赤ワイン

最近流行の「辛み」と「ガーリック」に合うワインとして私はこんな仮説を立てました。

・「辛み」に負けない、そして同調するスパイシーさを持つワイン

・濃厚なガーリックの甘味に負けない凝縮感のある赤ワイン

・脂をさっぱりさせてくれるタンニンのしっかりとした赤ワイン

そこで、選んだのがコチラの赤ワインです。

ドーベルニュ・ランヴィエ ヴァルレアス 2020

Dauvergne Ranvier Valreas Organic 2020

またまた登場ドーヴェルニュ・ランヴィエ。実はこの生産者のワインを前回もケンタッキーに合わせており、その際はマリアージュと呼ぶにふさわしい最高のペアリングを見せてくれました。

今回もカルディでこのワインを購入。勝手にカルディワイン×ケンタッキーは黄金のペアリングを生む方程式と認識をしております。それではこのワインとのペアリングはどんな印象なのでしょうか。

ガーリックホットチキン×ローヌ赤

スパイシーで凝縮したワインの風味がチキンの辛みに乗ると、少し口中の辛みが穏やかになりますが、ワインを飲み込むとチキンの辛みと旨味がふっと蘇ります。

辛みと旨味を忘れさせるのではなく、再び辛みと旨味が現れてくるため、さらにチキンを欲してしまいます。また、ワインの果実の甘味が辛みと対比する形で、めちゃくちゃ強調され、よりジューシーな味わいとなります。

さらにスパイシーなワインのニュアンスがチキンの辛みに同調して、味わいの余韻が長く感じられます。

辛い物が苦手な方には向かない組み合わせですが、辛いもの好きにはこのペアリングはたまりません!

ワインがチキンの味わいを洗い流すのではなく、ワインとチキンの旨味を一緒に味わえるし、さらにワインの味わいが強く感じられる。

素晴らしい。

ちなみに、オリジナルチキンとこのワインを合わせたのですが、なんとガーリックホットチキンの時に感じられた果実のジューシー感はなく、苦味が強調された味わいになってしまいました・・・

おそらく、オリジナルチキンの塩味に似た味わいがワインの苦味を増長させてしまったのでしょう。

ガーリックの持つコクと甘味+香辛料の辛みがワインの果実味を加速させているのですね。

非常に勉強になりました。

今流行りのガーリックと辛い料理にはローヌの赤はピッタリ合いそうです。

個人的テイスティングノート

澄んだ輝きのある濃い目のダークチェリーレッド。2020年ということもあり、エッジには紫色が見えやや若々しさを感じます。

熟したラズベリー、ブラックベリーにスミレの香り。血や肉、ブラックペッパーのスパイス。凝縮していて、複雑な印象。

甘味のあるアタックでアルコールのボリュームを感じられ、ふくよかなボディを形成しております。黒い果実の味わいは噛めるようにジューシー。酸は丸みがありますが、後半からしっかりと伸びてきます。タンニンは量が多く、口中を引き締めてくれます。凝縮していて、スパイシーなフィニッシュ。

甘く濃いワインとは一線を画す複雑な旨味。カルディで2000円台で買えるお勧めワインです。

是非、皆様もガーリックたっぷりの辛みチキンの合わせてみてください。

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