今日は非常に贅沢な高級料理に高級ワインを合わせてみました。
その料理はコチラです。
マッシュルーム&チーズバーガー
こちらはローラーコーストというお店のいわゆる「グルメバーガー」をテイクアウト。
ただのハンバーガーではなくマッシュルームとチーズの入ったマッシュルーム&チーズバーガーです。
ハンバーガーはファーストフードやジャンクフードと言われておりますが、丹精込めて作ったハンバーガーは最高の高級&贅沢料理です。
このジューシーかつボリューミーな外観。溶けたチーズが美しすぎる。
噛むたびに溢れるジューシーな肉汁が、パン、レタス、トマトに絡み、素材の旨味を1オクターブ昇華させる。
そこに、チーズのとろみが合わさることでマイルドかつ深みのある味わいに、さらにマッシュルームの滋味深い旨味がハンバーガー全体を包み込む。
肉肉しさ→チーズによるマイルドな味わい→マッシュルームによる旨味とめくるめくる美味しさの波が訪れ、さながらコース料理のように様々な味わいを楽しむことができます。
まさに贅沢な高級料理と呼ぶにふさわしい一品です。
この高級料理にはやはやり、肉のパワーに負けない高級ワインがピッタリでしょう。(毎回高級ワインは開けられませんが・・・)
マンソ・デ・ヴェラスコ 2014年
パワー系のワインということでチリのカベルネソーヴィニヨン。いわゆるチリカベ。
しかし、こちらはただのチリカベではございません。
スペインの超有名生産者、トーレスの作る樹齢100年を超える古樹から収穫されたカベルネソーヴィニヨンを100%使用したトップキュヴェ。
これは美味しいのは当たり前です。
この高級×高級の組み合わせは一体どんなペアリングとなるのでしょうか??
マッシュルーム&チーズバーガー×チリカベルネソーヴィニヨン
ハンバーガーを口に含み、ワインを合わせます。
肉の旨味に、果実味が合わさり、新たな味わいが生まれます。
ハンバーガーの持つ様々な要素が混然一体となった味わいに、カベルネの持つ濃厚な果実味と杉の爽やかさが寄り添います。ハンバーガーの味とワインの味を共に感じることができます。
また、ワインの余韻に残るオークのニュアンスとハンバーガーの炭火のニュアンスが同調し、味わいが広がります。
正直このハンバーガーの味わいにワインが負けてしまうのではと思いましたが、全くワインは負けておりませんでした(むしろワインの方が少し主張が強いくらい)。これだけパワーがあって複雑な味わいのワインであればダブルバーガーにして肉肉しさMAXにしてもいいかもしれません。
何故ハンバーガーにビールではなく、ワインを合わせるのか?
ハンバーガーにビールが「合う」のは、この複雑多岐な味わいを、すっきりさせてくれるから。それに対してワインの「合う」は料理の味を引き立て、お互いが美味しくなる。
もちろんハンバーガー×ビールも最高に旨いです。ただ料理として味わいを楽しむのであれば、ワインを合わせるのもありですね。
個人的テイスティングノート
輝きと艶のある深いダークチェリーレッド。粘性は強めで、エッジはやや赤色が強くなっており、ニュアンスに富んだ表情を見せます。非常に成熟した印象です。
香りは力強く、華やか。クラッシュしたブルーベリー、プルーンにリコリス、丁子、シナモンのスパイスが味わいに深みを与え、モカやチョコの香りが熟成感を強めます。さらに、鼻に抜けるような清涼感を伴う杉の香りも感じられます。力強さがありながらも上品さがあり、まさにエレガントなワイン。
ジャムのような甘味とアルコールのボリュームがしっかりとした骨格を作っている。しなやかで丸みを帯びた酸が味わいを包み込みワインの重厚さをそこまで感じさせない。タンニンは溶け込んでおり、ビロードのような舌ざわりが非常に心地よい。
アフターにはカカオのような濃密な甘さとオークのニュアンスが口中に現れ、エレガントなフィニッシュとなります。
よくカベルネソーヴィニヨンには「杉のニュアンスが~」とネットやテイスターのコメントで出てきますが、このワインを飲むと一発でこの爽やかな杉のニュアンスがわかります。
ここまで明確に杉を感じたのは初めてです。
・濃厚な料理に合わせたい
・上品なカベルネソーヴィニヨンを味わいたい。
そんな人は是非このプレミアムワインをお試しください。
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