こんばんは。マクフライです。エクセレンスのテイスティング試験があと3ヶ月に差し迫り少し焦りだしております。今日はこのvin who love people=バンフでは初めてのロゼワインをテイスティング比較いたしました。
さらに！秋と言えばの名物「月見バーガー」とのペアリング検証も実施しております。
それでは早速テイスティングしていきます。
ロゼワインの比較「高級ロゼ」と「カジュアルロゼ」
あんまり、ロゼワインを比較することはないと思うので、わかりやすく、「高いロゼと安いロゼ」、ただ、この言い方は安いロゼにいい印象がないので「高級ロゼとカジュアルロゼ」の比較を行いました。
どちらも産地は同じフランス、地中海沿岸のロゼです。
1本目：カジュアルロゼ
ブドウ品種：グルナッシュ100%
フォルタン リトラル グルナッシュロゼ 2020
超大手メーカーサントリーのカジュアルロゼ。→公式ページ
大手メーカーのカジュアルレンジワインということで安心感しかありません。気が付くとガバガバ飲んでしまうほどクリーンでライトで美味しいロゼワイン。1000円台でこの美味しさはたまりません。
２本目：高級ロゼ
ブドウ品種：ムールヴェードル90% グルナッシュ10%
ドメーヌ ド ラ ベギュード バンドール ロゼ 2019
こちらは先ほどのロゼと比較するとなんと4倍近い価格のロゼワイン。→公式ページ
味わいは後述しますが、4,000円は伊達じゃありません。こちらのワインの産地は「バンドール」というプロヴァンス地方の中のさらに細かいエリアのワイン。プロヴァンス地方はただでさえ、ロゼの名産地なのに、さらにエリアを絞った「バンドール」産のワイン。美味しいことしか考えられません。
お米に例えるならば「新潟県、魚沼産のお米」革靴ならば「イギリス、ノーザンプトンの革靴」そしてロぜならば「プロヴァンス、バンドールのロゼ」となります。高級といえども4,000円。一飲の価値ありです。
外観
見るからに全然違います。
カジュアルロゼ・・・・淡いサーモンピンク
高級ロゼ・・・・・・濃いラズベリーピンク。
香り
カジュアルロゼ
爽やかでフレッシュ。ピンクグレープフルーツやクランベリー、オレンジの花など、爽やかかで酸味がある果実が中心。そこにセージ、オレガノなどのスパイスの香りがします。非常に軽快。
高級ロゼ
華やかで広がりのある香り。チェリーやラズベリー、アセロラに白い花びら。さらにオレンジピールを彷彿させる苦みの効いた香りにローズマリーのスパイス。クリーンで活き活きしてます。香りの量が非常に多い。
味わい
カジュアルロゼ
柔らかくスムースなアタック。赤系果実の甘味に柔らかい酸味が特徴的。タンニンはわずかに感じるか感じないか程度です。非常に軽快でミネラリーなフィニッシュとなります。
高級ロゼ
フレッシュだけど力強いアタック。ドライな口当たり。酸の量は多くシャープで溌剌としてます。果皮のような苦みがめちゃくちゃ心地よい。そして余韻が長い。このワインだけで一晩過ごせそうな味わいの厚さ。
やはりワイン単体では高級ワインの味わいが圧倒的に印象に残りました。ただそれは、カジュアルワインが美味しくないというわけでなく、高級ワインが美味しすぎたというニュアンスです。カジュアルワインも相当のレベルです。
それではこの二つのワインの特徴が分かったとこで、今日はこの食材とペアリングしてみました。
こく旨 すき焼き月見
マクドナルドの最強新商品。月見バーガー
秋と言えば月見バーガーですね。今年はこく旨すき焼き月見が初登場。早速食べてみました。
見るからに柔らかそうな外観とこのとろけるべちゃべちゃ感。決して綺麗とは言い難いですがタマゴの白身のチラ見せとチーズのべちゃべちゃ感が相当セクシー。
噛んだ瞬間の食感が気持ちいい。卵のプルプル感とバンズのふわふわもちもち感がとんでもない親和性を発揮します。そしてすき焼きソースの甘味とチーズのコクが複雑な旨味をかきたててくれる。
まさに特別な月見バーガーの真骨頂。
食べ進めていき、バーガーの中心部に近づくと今度は月見バーガーに使われてるクリーミーなトマトソースとパティの味が楽しめ、これはマックの月見バーガーだと再確認させてくれる。
月見バーガーの味わいとは優しく広がりのあるトマトソースの酸味をタマゴの白身が広げてくれる「柔」の味わいとビーフパティがもたらす肉の「剛」の味わいが絡み合うおしとやかな味わい。
これこそがまさに月見バーガーの味わいだと思っております。
このこく旨 すき焼き月見は限定商品の味→定番の月見の味とめくるめくる味わいの変化を楽しめる贅沢な一品となっております。
さて、こんな月見バーガーにはどんなワインが合うのか。それもを考えたとき、赤だと強すぎて白だと弱すぎる。そこで、今回をロゼを合わせてみようと思ったのが今回の検証の始まりでした。
早速、本日テイスティングした2本のロゼをこく旨すき焼き月見に合わせてみました。
高級ロゼ×こく旨 すき焼き月見
最高の食品に最高のワインと考え、絶対外さない組み合わせと考えておりました。
しかし！！！バーガーを食べた後に、ワインを飲むと、ワインの余韻が強すぎて月見バーガーのおしとやかな味わいを消してしまうではありませんか！
月見バーガーだとおしとやかすぎてバンドールのロゼの前には味がぼやけてしまいました・・・
これは意外な結果です。バンドールのロゼには少しパンチのあるお肉の方が合いそうです。
カジュアルロゼ×こく旨 すき焼き月見
正直一緒に食べた瞬間驚きました・・・・ドンピシャに合います。
ほのかなすき焼きの甘味とワインの苦味がピッタリで味わいに立体感がでます。さらにトマトクリームソースの酸味がワインの酸味と調和してワイン、バーガー共に味を相殺することなく一緒に美味しい味わいを味わうことができます。
最後にバーガーのソースの酸味とすき焼きの甘味がワインのミネラリーな部分を際立たせてくれて、キリっとした後味になります。次のもう一杯の一口が止まりません。
月見バーガーにはカジュアルワインがピッタリでした。これは相当ベストなペアリングだと思います。是非皆様もこのペアリングを一緒に試してください！
バンドールのロゼは果実の成熟度が相当高いので月見ではなく、もう少しパンチの強いサムライマックなんかに合いそうと感じました。下記参照
それにしても価格の異なるロゼはペアリングに大きな影響を与えるということを学びました。
高いから美味しい、安いからまずいではなく、味の強さによってカジュアルレンジか高級レンジを選ぶといった感じですね。どちらもそれぞれ個性がありますので、ワインを合わせる際は決して値段ではなく味わいの方向性で選びましょう
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