こんばんは。
本日は、非常に面白いワインとハンバーグを見つけました。
そのワインとは「ルビン」というブドウ品種です。おそらく聞いたことがない方が多いかと思いますが一度でもソムリエ試験の勉強をした方ならば、なんとなく覚えているのではないでしょうか。
ルビンとはブルガリア固有の品種であり、交配によって生まれたブドウです。
本日はそんなルビンを深堀しながら、これまた最高に美味しくて面白いハンバーグとのペアリング記事を書いていきます。
ブルガリアの星「ルビン」とは
冒頭にも書きましたが、ルビンとはブルガリア以外ではほぼ100%見かけない品種で交配によって産まれたブドウです。あまりワインがメジャーでない国の交配品種の場合、そもそもの交配品種名すらわからないのですが、
なんとルビンの交配品種は超有名な「ネッビオーロ」と「ピノ・ノワール」なのです。
イタリアの高級品種であるネッビオーロとフランスの高級品種、というより、全世界のワイン好きが大好きなピノ・ノワールとネッビオーロの交配品種なんて考えただけで最強の組み合わせです。
さらに、2023年のソムリエ教法には下記のような記載もあります。
花や黒系のベリーのアロマをもち、非常に濃厚でバランスの取れた、しっかりとした骨格をもつフルボディの高品質のワインとなる。
ー中略ー
アロマは完熟したブラックベリー、乾燥イチジク、プルーン、レーズンに加え、チョコレートとスパイスのアロマも感じられ、余韻は長く、複雑な風味がある。
2023 日本ソムリエ協会 教本 一般社団法人 日本ソムリエ協会より
これはやばいですね。
かく言う私もエキスパートの勉強しているとき、ルビンを記憶しており、是非飲みたいと思っていたのですが、一度も飲んことがありませんでした。
しかし、ついに最高の造り手のルビンにで出会うことができたのです。それがコチラ。
ロシディ ルビン 2019年
ついに見つけました。ルビンちゃん。
しかも、このルビンを作っているワイナリー「ロシディ」もただものではない。
ブルガリアNo1ブティックワイナリーとの呼び声も高い自然派の超実力派ワイナリーなんです。
ここのワイナリーはイタリアワインの帝王「アンジェロ・ガヤ」やワインスクールで有名なアカデミーデュヴァンの創設者である「スティーヴン・スパリュア」、超有名ジャーナリスト「ジャンシス・ロビンソン」も絶賛するほどとんでもないクオリティ。
ワインのテイスティングコメントは後述しますが、もう、美味しすぎる。
エレガントな味わいがたまりません。こんな素晴らしいワインにはどんなものを合わせるべきか。
特に理屈を考えず、ふらっと買い物に行ったとき面白いものが売っていたのでこれを買ってしまいました。
ルビンに合わせる肉塊ハンバーグ
このハンバーグは「MEAT FACTORY あんずお肉の工場直売所」にて購入。このお店はお肉の工場直売所ということで、上質なお肉が買えるお肉のテーマパークのようなお店です。
まんまるごろっごろでインパクト大。早速買って調理します。
大きいので時間をかけて焼いていきます。
これはすごいインパクト
ジューシーでゴロッゴロ。ふにゃふにゃの肉ではなくひたすら肉々しい食感で脂っぽさもほとんどない。
お肉としての旨味を存分に楽しめ、焦げのニュアンスもgood!
素晴らしすぎる。
これはルビンとのペアリング楽しみです。
ルビン×ハンバーグ
これは美味しい。
肉の甘味とワインの甘味が同調し、口いっぱいに味わいが広がります。
程よいタンニンと脂の量がちょうどよく、綺麗に調和しております。
また、ハンバーグの焦げの部分とルビンの樽好もピッタリで、スモーキーな余韻を引き延ばしてくれます。
重すぎないハンバーグと重すぎないルビン
調和のとれた素晴らしいペアリングでした。
ルビンの個人的テイスティングノート
珍しい品種なので、細かく書いていきます。
外観は少しもやがかかっているやや濃い目のルビーレッド。エッジはオレンジがかっていて発展段階に入っている。
香りは落ち着いているものの、広がり、奥行を感じます。熟したクランベリーやラズベリーなどの赤~青系果実にバラのような華やかな香り。コショウのニュアンスも感じます。スワリングすることにより土やきのこなどの熟成のニュアンスを感じることができます。どちらかというとフルーツフォワード。全体的に華やかで非常にエレガント。
アタックは力強く、アルコールの甘味を感じます。味わいは辛口でジューシーな味わい。噛めるような果実感が印象的でラズベリーのニュアンスがふくよかに口中に広がります。タンニンは心地よくワインを引き締めております。酸の量はやや多く、全体をリフトしワインにエレガンスな要素を与えております。終盤にはアーシーな味わいとビターチョコのニュアンスが感じられ深みのあるフィニッシュとなります。
このワインは感動レベルの味わいです。ブルガリアとワインイメージがぐっど近づきました。
ちなみにロシディではワイン造りの際にこんなルールを設けているそうです。
5NO-極限まで自然の摂理を大事にしたナチュラルワイン-
1.人工酵母を使わない(天然酵母のみ)
2.温度管理をしない
3.安定化を行わない
4.フィルターをかけない
5.酸化防止剤を添加しない“
さすが、ロシディ。以下に詳細リンクを張ります。
ロシディのワインは他にもありますので、もしよかったら是非飲んでみてください。
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