こんばんは。マクフライです。前回の記事で福岡の名物的おつまみと赤のピノノワールを合わせようと思ったけどあまり合わなかったと書いたのですが、今回はそのおつまみを使った記事を書きたいと思います。
前回の記事はコチラ<フランス オーヴェルニュのピノノワール×焼きおにぎり>
福岡の名物的おつまみというは、後述する「鶏皮くるくる串」になるのですが、当初は串とワインをあわせるにあたり下記仮説でペアリングを検証しました。
- 渋味の少ないワイン
- 果実の甘さがあるワイン
=ピノ・ノワールだ!
しかし、そうは上手くはいかないもので、合わせたピノの果実味がピュアすぎたせいか、焼き鳥と合わせるとタレの甘味に果実味が負けてしまい、ワインの味がぼやける結果に・・・・
しかし!
ピノノワールが焼き鳥に合わないわけがないという謎の自信から前回と異なるキャラクターのピノノワールを合わせてみました。
まずは、今回合わせる鶏皮くるくる串について簡単に紹介します。
鶏皮くるくる串について
呼び方は様々で「ぐるぐる巻」だったり、「ぐるぐる串」だったり「鶏皮ぐるぐる」だったりいろいろあるみたいです(何か規則があれば教えてください)
福岡では圧倒的人気を誇っているそうで、個人的に福岡で食べたいランキングでもつ鍋を抜いて1位となっております。※このブログではくるくる串という言葉を使います。
https://fukuoka-bocco.com/gourmet/7089/
初めてお取り寄せでこの商品を食べたときはこの食感とタレの美味さに感動しました。こんな焼き鳥があるなんて・・・この商品を知らなかった30年間を悔やみます。
12月にお取り寄せで食べようかなと思った矢先、なんと・・・・見つけてしまったのです。
ふるさと納税で、くるくる串が購入できる!!!
くるくる串を購入できて、税金対策にもなって、しかも寄付になる この商品を買わない理由はありません。
速攻で購入です。
くるくる串実食
一見するだけで、凝縮感が伝わってきます。
「外はカリっと、中はもっちもち」
よくいう言葉ですが、この言葉ほどこの焼き鳥にふさわしいものはありません。
口に入れると甘さのあるタレがぐっと舌を駆け抜け、弾力のある皮を噛むたびに、鶏皮の脂と旨味が噴き出し、3つの神聖な味わいが三位一体となり脳を刺激します。これはたまらない・・・・
ただ、前回はこの旨味にピュアな果実味が負けてしまい、抜群の美味しさを誇るピノでさえもこのくるくる串の前では沈黙してしまいました。そこで今回は下記項目を意識しワインをチョイスしました。
- 噛むたびにあふれる脂と旨味に負けないピノノワール
しかも、このくるくる串の美味しさと寄り添うには同等以上のクオリティを持つワインでないと負けてしまいます。そこでチョイスしたワインがこちら・・・・・
エイリアス ピノノワール 2019
カリフォルニアの銘醸地である「ナパバレー」のピノノワール。
後述しますが、このピノノワールはただものじゃありません・・・
カリフォルニアの有名ワイナリーの醸造家8人が匿名で本当においしいワインを作ろうというプロジェクトの元醸造されたワインなんです。
もう、2000円台のクオリティじゃない素晴らしさ。
たっぷりの果実味に余韻の長さ
一言でいうとこんな感じです。では、このワインとくるくる串はどんな相性なのでしょうか・・・
焼き鳥【 くるくる串 】×赤ワイン【カリフォルニア ナパバレー】
焼き鳥を食べる。そしてワインを飲む・・・・
くるくる串 の超弩級の旨味にもこのワインは負けていない。むしろ、 くるくる串の味に打ち勝ち、すぐに果実の旨味が!!!
ただ、こうなると「合う」というよりもただ、「ワインの味」と「焼き鳥の味」がするだけ・・・・
1×1=1であって、お互いの美味しさを引き出していない・・・・・
やはりくるくる串にワインは合わないのか・・・・
しかし、ワインを飲み込んだ後、不思議なことが。
再度くるくる串の旨味が口いっぱいに広がってきた
ワインの果実の甘さと滑らかなタンニンがくるくる串の旨味を蘇らせた。
再度くるくる串を口にいれる・・・・
今度は皮の脂とワインの滑らかなタンニンが相殺され、皮の旨味が強調される。今までのくるくる串とは違った上品な美味しが楽しめる。
これはおそらく、ワインの余韻が長いため、口の中に残る甘さと滑らかなタンニンがグルグル巻のテクスチャー(口当たり、触感)とぴったり合い、新たな美味しさを生み出したのだろう。
「ワインの余韻と焼き鳥を合わせる」
なんとも贅沢なペアリングです。是非一度お試しください。
個人的テイスティングノート
なんとも美しい透明感あるルビーレッド。中心が透き通っており、まるで光り輝く宝石のよう。
華やかな第一印象でボトルを抜栓した瞬間から様々な香りを楽しめます。
熟したチェリーやラズベリーの果実味にバラの花やシナモンのスパイスが好アクセント。さらに、バニラのほのかな香りが全体に広がり、なんともリッチな印象に。さらに時間がたてばモカやチョコレートの香りもでてきます。
果実味たっぷりのアタックに口いっぱいに広がる酸味。中盤からはほのかなバニラの風味と滑らかなタンニンが上品なフィニッシュ作り上げております。余韻は長めでこの余韻の長さが今回のペアリングのポイントです。
コスパ抜群。カルトワインを手掛ける生産者が、「庶民のカルトワイン」として生み出した伝説のブランド「エイリアス」
テイスターコメント
『ブルゴーニュのピノ神話が、自分の中で終わりました』-日本酒蔵元-
『チョコの箱を開けた時の華やかな香り・チャーミング!』-シニアソムリエ-
『熟した果実感が好き』-フレンチレストランオーナーシェフ-
『酸、タンニン、果実のバランスが◎』-ワインジャーナリスト山本昭彦氏-
https://www.shiawasewine-c.com/?pid=95451808
是非一度お試しください。
まとめ
・くるくる串には果実味たっぷりのピノノワールを
・ワインの余韻に皮の旨味がピッタリ
コメント