今日は巷で話題の餃子とのペアリングについて書きたいと思います。
結論から言うと、餃子にこのピノノワールは合わず、カジュアルなピノの方が餃子にあいました。
しかし、このワイン、あまりにも素晴らしかったので記事を書きたいと思います。
餃子の雪松について
こちらの餃子、最近話題沸騰している餃子の雪松です。
無人販売店で一世を風靡したあの餃子屋さんです。
雪松を知らない???? ホームページ見てください⇒餃子の雪松
雪松の魅力は何といっても、ニンニクのパンチです。食べた瞬間わかります。
正直、これほどまでにニンニクのパンチが強い餃子は食べたことがないというくらいニンニクが強いです。我が家ではニンニクが強すぎるせいか、子供はこの餃子はあまり食べてくれません。
正直、餡は餃子の聖地で購入できるようなモノと比べると少なく、美味しくないという人がいますが、このニンニクのパンチはここでしか経験できないと思うので是非食べてみてください。一生に一回は食べるべき餃子だと思います。
しかも1,000円で36個入りという抜群のコストパフォーマンス。おつまみとして買っておいて損はありません。
箸でつまむと餡が少ないせいか、少し薄目に感じます。しかし、薄いおかげで連食性が高く
一個食べるともう止まりません。
本日この餃子にこのワインを合わせてみました。
パーリーゲイツというと、ゴルフグッズを想像する人もいるかと思いますが、こちらはピノノワール。
どこの国のピノノワールかというと、南アフリカです。南アフリカというとあまりピンとこないかもしれませんが、実はワイン産地として注目度が高まっております。
その中でも特に注目されている産地がこのへメル・アン・アールデ<hemel-en-Aarde>です。
hemel=heven(天国)、Aarde=earth(地上)で「地上の楽園」という意味のなんともおしゃれな土地です。ここの土地の何がすごいかというと、ピノノワールの聖地「ブルゴーニュ」の畑と土壌が似ているのです。
冷たい風が吹く冷涼な地域で、ピノノワールの産地としての注目度の高さは、大谷選手並です。
去年の日本ソムリエ協会のセミナーでもピックアップされておりました。私はこの話を聞いた時からhemel-en-Aardeのワインを飲む日を楽しみにしておりました。
そんな注目産地のワインはどんな味がするのか・・・?わくわくが止まりません。いざ飲んでみます。
個人的テイスティングノート
外観は美しいルビーレッド。中心の赤の鮮やかさ、透明度は、他のピノと比べても群を抜いて美しい。色合い的にはアルゼンチン、パタゴニアでつくったピノのような鮮やかな赤です。
香りから圧倒的素晴らしが伝わります。ニューワールドにありがちな果実味全開の香りではなく、
複雑性のある、上品な香りで、ベリー系の果実にプラスして、真っ赤なバラ、シナモン、さらにスモーキーなニュアンスと樽香がエレガントさを演出しております。
優しい口当たりで、ピュアで控えめな果実が口いっぱいに広がります。その果実と一緒にアーシーな味わいもあり、複雑性を演出。酸はハッキリと感じることができ、冷涼気候ならではの味わいを楽しめます。何より、この価格帯でこの味わいはすごい。本当に素晴らしい。
hemel-en-Aardeを覚えておくだけで、一段階レベルアップできます。
餃子×Hemel-en-Aardeの相性は・・・・
結論を言ってしまうと、ニンニクのパンチがこのワインの複雑性を壊してしまい、合いませんでした・・・・(果実味たっぷりのカジュアルワインにはあいました)
餃子もワインも素晴らしいものなのに、一緒に食べると美味しくなくなってしまう。
これもペアリングの難しさですね。非常に勉強になりました。
この素晴らしいワインはぜひ、パンチのある食材ではなく、滋味深い食品と一緒に楽しんでください!
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