こんばんは。夏休みですね。そろそろテイスティング試験が近づいてきましたので本格的に勉強を開始したいと思います。そこで今回はローヌを代表する2大品種である「シラー」と「グルナッシュ」を比較テイスティングし、私が愛してやまないマクドナルドとのペアリング検証も行いました。
ただ、ローヌのシラーですとスパイシーですぐにグルナッシュとの違いが分かってしまうのであえて、甘味が強めのシラーズと比較してみました。
早速検証していきます!
グルナッシュとシラーズ
まずは1本目
ドメーヌ・ミュル・ミュル・イウム グルナッシュ・グランディオーズ
品種:グルナッシュ
ミュル・ミュル・イウムとはミツバチが飛び回る音を意味し、この畑の環境を整えるために不可欠な生き物として大事にされています。自然派の造り手です。
2本目はこちら
オラヌエーヴァ 2019
品種:シラーズ
こちらは珍しいスペインのシラーズ。早速比較していきます。
写真だとほとんど同じに見えますね・・・ほんとにわずかにシラーズの方がエッジに紫色が見えます。
香り
グルナッシュ
開いていて深みのある印象。熟したプルーンやブラックベリーなどの黒い果実。そこに肉やナツメグ、コショウのニュアンスもあります。素朴な雰囲気もあります。
シラー
力強く甘味のある香り。火を入れたブルーベリーやブラックチェリー。黒胡椒やスミレ、血のニュアンスもあります。第一アロマの香りがしっかりと感じられます。またカカオのニュアンスもあります。
味わい
グルナッシュ
アタックは柔らかくふくよか。噛めるような果実の甘味が丸みのあるボディを形成。角のとれた酸は主張は控えめなものの、しっかりと伸びてきます。アーシーな味わいでタンニンは非常に心地よい。余韻は長めで果実の甘味が最後まで味わえます。
シラーズ
力強いアタック。カカオと黒い果実の甘味が骨格のあるボディを作っております。アルコールは14%と高めで熱を感じます。酸は穏やかで収斂性のあるタンニンがこのワインに力強さを与えております。余韻は中程度で甘みが味わいの中心となっていてジェネラスなワインです。
二つのワインを比較してみて、どちらも甘いワインですが、シラーズの方はカカオというかチョコレートのような甘さ中心でグルナッシュの方は果実の甘さが中心となっておりました。
比較することで違いが鮮明になります。
この甘味のあるワインにどうしても食べたかったこのハンバーガーを合わせてみました。
チーズロコモコ
またまたやってくれました。マクドナルドさん。ハワイだよ!全員集合の期間限定ハンバーガー
見た目から旨そうな雰囲気全開ですね。肉×チーズ×タマゴの期間限定マックの常套スペシャルコラボに甘くてジューシー、そして隠し味にフルーツが入ってそうなソースが絡み合い絶妙な味わいとなっております。またハンバーガー全体のジューシーさにチーズがコクとまろやかさを与えております。
タマゴが入ることで、食感も心地よくなり、ソースの味わいも口の中で拡散してくれていると私は感じます。
公式の文章にも「フルーティーに仕上げた特性ハワイアンバーベキューソース」との記載がありソースへのこだわりを感じますが、この甘くてジューシーなところが本日の2本のワインにぴったりと思い検証しました。
グルナッシュ
文句なしのベストペアリング。ワインのじんわりと広がる果実の甘さがバーベキューソースの甘さと同調し、二つの甘味が互いに干渉することなく、一緒に口内で感じることができます。さらに肉々しい余韻が広がり、次の一口を問答無用に求めてしまいます。
シラーズ
ワインの甘味の強さが目立ってしまって、ワインを飲むと完全にワインの味わいになってしまいあまりペアリングしているという感じにはなりませんでした。
「果実の甘さがありジューシーな特徴を持つグルナッシュには「フルーティーに仕上げた特性ハワイアンバーベキューソース」が合うのは必然ですね。
ただ、以前マックナゲット(BBQソース)とオーストラリアのシラーズを合わせたときはぴったりだったので今回のシラーズにもロコモコーバーガーは合うと思ったのですが、そんなには合いませんでした。
おそらく「フルーティー」部分が今回のロコモコバーガーにあり、シラーズだとその「フルーティー」部分をカカオの甘さで消してしまうからあまり合う感じはしなかったのだと思います。
少しの要素でペアリングが変わってしまうというのは楽しさでもあるし、難しさもありますね。
本日は非常に勉強になりました。皆様もグルナッシュとチーズロコモコ是非お試しください。
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